ポリネシア人元核実験労働者補償請求訴訟:フランス政府を裁く最終弁論、現地レポート
予告ページでもお伝えしましたが、2009年4月27日に、ポリネシアで初めてのフランス核実験元労働者による損害賠償請求訴訟の最終弁論が、パペエテ労働地方裁判所で行われました。この最終弁論は、裁判長と4名の陪審員の前で、初めて8人の原告が発言し、原告側・被告側双方の主張を闘わせるもので、裁判で最も重要な審議です。 裁判所前には、早朝から約400名の元核実験労働者やその支援者、地元報道陣らが詰めかけ、この問題への関心の高さを示しました。なかでも、日本の原水禁を代表して長崎原爆被爆者の奥村英二さん(長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会事務局長)が参加し、NHKが2組の報道班(NHKヨーロッパ総局とNHK広島)を送り込んだことは、今回の裁判が国際的にも注目を集めていることを内外に示し、被害者運動の意義に一段と重みを加えました。 以下は、奥村さんに通訳として同行した真下によるレポートです。